小学生の交通安全施設への疑問が朝日小学生新聞に掲載されましたのでご紹介します。
道路に書かれている「危い」は送り仮名が間違っていませんか?「危ない」が正しいと思います。
確かに!送り仮名が違うにゃ~ 施工会社が間違ったのかにゃ~?
ひょっとしたら、なにか意味があるのかにゃ~
この質問は埼玉県の小学5年生の中島悠理子(なかじまゆりこ)さんが見つけた疑問です。中島さんが見つけた道路にかかれた注意書きの「路面標識」には確かに「危い」と表示されています。
中島さんが見つけた「危い」の路面標示(本人撮影)
確かに「危い」って書かれてるにゃ~
全国道路標識・表示協会も上田さん~教えてにゃ~!!
はい。道路猫さん。
朝日小学生新聞に掲載された内容をお答えしますね。
「危ない」の「な」が外れている理由はいくつかあります。
①表示は専用の機械で道路に描きます。機械で描ける文字の幅は10~15cmと決まっています。道路の幅によっては文字を1メートルの幅に収めなければならない場所もあります。今回の「危い」と描かれた場所も道幅が狭いところで限られたスペースで「危ない」ことを知らせ注意をうながす工夫なんだね。
②「危ない」の「危」は感じだけで「危険」と伝わるよね。路面表示は歩く人より、運転する人に向けたメッセージなんだよ。「危」の意味を知る人が見れば瞬時に「危ない」ことが伝わるよね。
③路面標示を描く機械は直線の文字は書きやすいけど、曲線が多い平仮名(ひらがな)は書くのが難しいだよ。特に「な」のくるっとしたところは難度がとても高いことから、「な」が外れた理由のひとつでもあるんだな。
いろいろ理由があるんだにゃ~。確かに③はなっとくだにゃ~。くるっとするのはとても難しにゃ~
「危い」はさいたま市が決めたのかな?
路面標示はさいたま市のような自治体と警察が決めているんだよ。
今回は「危い」がテーマだったけど、見通しが悪いところや、交通事故が頻繁に起きているなど「危ない」場所は全国に沢山あるんだよ。そんな場所は特に注意して運転してほしいから、みんなも気を付けてね。神奈川県の川崎市とかには「あっ!」の表示があったり、海外のひとにもわかるようにピクトグラムで表示してあるところもあるんだよ。道路の表示は白色と黄色で描かれているところが多いけど、青色や緑色で書いてあるところもあるので探して見てね。
いろんな道路標示があるんだにゃ~。みんなも探してみてね。
でも、道路標示があるところは「危ない」ところが多いので気をつけてみつけるにゃ~